外構がしょぼいと感じてしまう理由は?共通する問題点と対策を解説します!

外構がしょぼいと感じてしまう理由

せっかくの新築住宅なのに、外観がなんとなく寂しい、ということはありませんか。

敷地全体を寂しく感じさせる大きな理由として、外構がしょぼいというものがあります。では、なぜ外構がしょぼくなってしまうのでしょうか。

この記事では、その問題点と解決策、高級感のあるおしゃれな外構を作るポイントをお伝えします。

目次

外構がしょぼいと感じてしまう理由

エクステリアが安っぽくなってしまったり、しょぼくなってしまったりするのにはいくつかの原因があります。

ここでは代表的な原因を紹介するので、当てはまるものがないかチェックしてください。

予算が足りなくてコストを削っている

外構工事にかける予算が足りずに最低限の外構にすると、外構がしょぼくなってしまいます。

注文住宅ではつい建物ばかりに目を向けてしまいがち。建物に予算をたっぷり使ってしまい、いざ外構工事を発注する際に予算不足に気づくのです。

予算が足りないとフェンスや門扉などを、デザインよりも価格で選ばざるをえません。結果的に、どうしてもチープな仕上がりになってしまいます。

新築住宅は、計画の段階で外構工事の予算もしっかりと組み込み、見積りをとっておくことが大切です。

アクセントがなくメリハリが効いていない

外構に主役となるものがないと、ぼやけた印象になり、しょぼい外構になってしまいます。同様に、シンプルなアイテムのみでまとめてしまうと、質素な雰囲気になってしまうでしょう。

メリハリのある外構にするには、主役を決めることです。アプローチでも門柱でも良いので、メインとなる設備を決めてアクセントになるデザインにすると、全体がグッと引き締まり、エクステリアに立体感が生まれます。

まずは、外構のどこを見せたいかを考えてみましょう。

住宅設備が露出している

戸外に設置するガスメーターや給湯器、エアコンの室外機など、住宅設備が外側から見えていると生活感があふれて、しょぼい印象を与えてしまいます。

住宅設備は目立たないように設置するようにしてください。どうしても外から見える場所に設置している場合は、カバーをつけて隠すと良いでしょう。

また、汚れた物置が見えるとおしゃれなエクステリアを台無しにしてしまいます。物置などは目立たない位置に設置し、汚れたり古くなったりしたら交換しましょう。

雑草が生えている

せっかくのおしゃれな外構も、雑草が生えていたら台無しです。完成した当時はおしゃれだったエクステリアも、手入れをしないまま施工から数ヶ月経つと雑草が生い茂り、高級感を失ってしまいます。

雑草を生えっぱなしにしていると防犯意識が薄いという印象を与え、空き巣などの不審者のターゲットにされやすくなるのでセキュリティ面で注意が必要です。

エクステリアの美観と防犯効果を保つためにも、定期的に手入れを行いましょう。

植栽がない

植物がない外構は冷たく寂しい印象を与えるケースがあります。人工芝などではなく、自然の緑が少しでもあると、敷地全体が華やかに見え、立体感のある空間を演出できるでしょう。

外構に植える植物は常緑樹がおすすめです。落葉樹は紅葉を楽しめますが、秋になると葉を落とすので掃除が大変です。忙しい人や外構に手間をかけたくない場合は常緑樹を選びましょう。

また、植栽は鉢植えでも十分住まいを彩ってくれるので、まずは鉢植えを飾ってみるのも一つの方法です。

真砂土・砂利敷だけになっている

地面が真砂土や砂利だけだと、外構が平面的になり、寂しい印象を与えてしまいます。砂利や真砂土の外構に高級感を持たせるには、タイルや植栽でアクセントを追加すると良いでしょう。

アプローチをタイル敷きにすれば、奥行きが生まれるだけでなく、出入りのしやすい機能的な外構が完成します。

砂利の色を変えるだけでも雰囲気が大きく変わるので、砂利の色にこだわってみるのも良いでしょう。

フェンスのデザインがイマイチ

フェンスにかける予算を抑えすぎると、無機質な外構の原因となります。

フェンスは、最も安価なものがスチールメッシュ、次いでアルミ形材、アルミ鋳物の順で高価になっていきます。

スチールメッシュは、シンプルで見通しが良く、安価な点がメリットですが、外構が安っぽくなりやすいという点がデメリットです。一方、アルミ鋳物は高価ですが高級感があり、洋風の住宅に重厚感をプラスしてくれます。

外から見える部分はデザイン性の高いフェンス、家の裏手など見えない部分は安価なフェンスという風に使い分けると費用を抑えられるでしょう。

生活感があふれている

掃除道具や自転車、子どものおもちゃなどが外から丸見えだと、生活感が見えてしまい、外構のおしゃれさが軽減してしまいます。

外にものが放置されているとエクステリアの雰囲気を崩すだけでなく、強風の日に飛ばされるなど、思わぬトラブルが起こるおそれがあるため、物置などに片付けてすっきりとさせましょう。

自転車置き場が丸見えにならないように植栽やフェンスなどで目隠しすると、利便性を確保しながら生活感を抑えられます。

外構がしょぼいと感じさせない方法

安っぽい外構にしないためにはどのようにすれば良いのでしょうか。外構は少しのポイントを押さえるだけで、住宅と一体感のあるおしゃれなデザインに仕上げられます。

以下で伝えるポイントを参考に、外構工事のプランを立ててください。

外構費用の予算をしっかり決める

注文住宅の建築では、建物とは別に外構工事の予算もしっかりと確保しておきましょう。

外構工事はハウスメーカーに住宅とセットで依頼することも可能です。しかし、ハウスメーカーに依頼すると、ごく一般的なデザインになりがちで、これが外構をしょぼく見せる原因になることも。

おしゃれな外構デザインにするなら、別途予算を確保して外構工事の専門業者に依頼すると安心です。専門業者なら豊富な知識と経験で、機能性と安全性、デザイン性を兼ね備えたエクステリアを完成させられます。

ハウスメーカーと違い、中間マージンをとられることもないので、安く高品質な工事ができる点もメリットです。

費用をかける外構設備を選ぶ

主役にする外構設備を決め、ピンポイントで費用をかけると、コストを抑えながらメリハリのあるデザインに仕上げられます。例えばアプローチの床材にタイルを選択すると、門扉から玄関までの空間に高級感が生まれるでしょう。

一方で、道路側から見えにくい場所は砂利敷きなどで費用を抑えれば、予算内でこだわりのエクステリアが完成します。

主役にする外構設備は、アプローチのほか、カーポート、門柱などどこでも構いません。通行人や訪問者の目に入りやすい場所に、こだわりの素材を使用するのが成功のコツです。

外構工事は新築の引き渡し後に進める

外構工事を着工するタイミングには、いくつかのパターンがありますが「しょぼい仕上がりになってしまった」という失敗を防ぐには、新居の引き渡し後に着工するのがおすすめです。

引き渡し後に着工するメリットの一つに、住宅の使い勝手をある程度把握してからエクステリアの計画を立てられるという点があります。

実際に建物が完成してから外構のイメージを考えられるので、動線を考慮した外構が実現できるでしょう。

おしゃれで高級感のある外構を作るための対策

センスの良い外構にするにはいくつかのコツがあります。コツを抑えて外構を整えるだけで、マイホームにも高級感が生まれるでしょう。

ここでは、おしゃれな外構に仕上げるポイントをお伝えするので、一部でも取り入れてみることをおすすめします。

外構と建物のデザインに統一感を持たせる

おしゃれな外構設備の最大のポイントは、統一感を持たせることです。

住宅には、シンプルモダン、和モダン、南欧風など、さまざまなテイストがあります。これらに合わせて、ブロック塀やフェンス、門扉などを選ぶと、完成度の高い住宅になるでしょう。

外構の床材は広範囲になるため、敷地全体の雰囲気を大きく左右します。モダンな建物なら、明るい色のコンクリートやタイル、和モダンなら、暗めのタイルや石材、玉砂利などが建物を引き立ててくれます。

また、周辺の景観にも配慮すると統一感のある外観を実現できるでしょう。

手入れが簡単な庭の計画を考える

出来上がりはおしゃれなエクステリアも、雑草が生い茂ると台無しです。しつこい雑草は抜いてもすぐに生えてきてしまい、忙しく時間がない人は手入れが追い付かないことも。

多くの植物を植えた緑あふれる庭はおしゃれですが、その分手間もかかります。手入れを簡単にするには、適度な植栽と、タイルやコンクリートなどの無機質な素材を組み合わせるのがおすすめです。

上手に素材を組み合わせれば、手入れの手間が省けるだけでなく、モダンでスタイリッシュなエクステリアに仕上がります。

照明を工夫する

外構をワンランク上のデザインに仕上げるなら照明も工夫しましょう。外構の照明の役割は、安全対策、防犯対策ですが、照明の付け方でおしゃれになります。

照明は目立たせたい場所に設置する、影の広がり方をイメージする、下からの光を取り入れてみる、などを意識すると空間の演出効果が高まります。

表札、屋根下のドア付近、アプローチのほか、植栽やテラス、ウッドデッキなど目的に合わせて照らす対象を決めると、夜でもおしゃれなエクステリアが完成するでしょう。

シンボルツリーを配置する

住まいの象徴となるシンボルツリーは、外観のアクセントになるのに加えて、住宅に個性を与えてくれる存在です。

スペースがなく、エクステリアを広く取れなくても、高低差のある植栽を植えると空間に奥行きを感じられます。

シンボルツリーは、落ち葉掃除の手間が少ない常緑樹がおすすめです。人気の品種には、シマトネリコ、ハイノキ、オリーブ、ユーカリ、ソヨゴなどがあり、住まいの外観を彩ってくれます。

アプローチにデザイン性を持たせる

門から玄関ドアまでをつなぐ道となるアプローチは、住まいに訪れるすべての人の目につく場所です。アプローチにデザイン性を持たせるだけで、外構全体におしゃれな印象を持たせやすくなります。

床材にタイルやレンガを選んだり、アプローチまでの道を蛇行させたりすると、デザイン性の高いアプローチに仕上がるのでおすすめです。

また、植栽を取り入れると立体感のある雰囲気に仕上がるでしょう。

外部収納スペースを作っておく

掃除道具や園芸用品など、屋外で使う道具が多い場合は収納スペースを設置するとすっきりします。庭に道具が放置されていると生活感が出て、外構がしょぼい印象になる原因となりかねません。

最近では屋外用物置も、樹脂やガルバリウム鋼板でできたおしゃれなものが多数登場しています。

収納場所を決め、外に物を放置しないことを徹底すれば、おしゃれな外構を保てるだけでなく、防犯対策につながります。

外構がしょぼいことに対するよくある質問

外構工事の計画を立てていると、いくつかの疑問が浮かび上がってくるかもしれません。

ここでは、外構工事でよくある質問とその回答をお伝えするので、外構の設計や工事を依頼する際の参考にしてください。

外構工事をしないとどうなる?

確かに、外構工事をしなくても住宅で生活は可能です。しかし、外構工事をしていないとさまざまなデメリットがあります。

外構工事をしていないと、建物の周りが土のままとなり、雨が降ると地面がぬかるんで玄関内に泥を持ち込むことになり、風が吹くと土埃が立って洗濯物を汚すでしょう。

外構工事は住宅の見た目だけでなく、生活設備として必要なものなので、最低限だけでも工事をする必要があるといえるでしょう。

住みながら外構工事をするデメリットは?

住宅の引き渡し後に、住みながら外構工事を依頼する場合、ポストやインターホン、駐車場の問題が発生します。

ポストとインターホンは、住宅では必要不可欠な外構設備です。生活が始まっているのにこれらの設備がないと困ってしまいますよね。

外構工事の発注の際は、引っ越し前にポストとインターホンは先に施工してもらうなど、事前に相談しておくと良いでしょう。

また、外構が完成するまで駐車スペースは使えないので、その間の駐車場については事前に調べておく必要があります。

まとめ

外構は住宅全体を演出する機能があるため、外構がしょぼいとせっかくの建物も魅力が半減してしまいます。

理想の外構に仕上げるには、施工事例を調べたうえで、複数の業者から相見積もりを取ることが大切です。

まずは気軽に問い合わせて希望を伝え、打ち合わせで業者の提案を受けて、満足できる金額とプランの業者と契約すると後悔のない工事になるでしょう。

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